外断熱ってなに?
日本では、建物の内側から断熱する方法、いわゆる「内断熱」が主流です。日本の鉄筋コンクリート造の建物の耐久年数は30年くらいと言われるのに対して、欧米の場合は80年~140年の耐久性があると言われています。
耐久性にこれだけ差が出る最大の理由は、欧米の断熱が建物の外側から断熱する方法、「外断熱」を施しているからです。先進国で内断熱が主流なのは、実は日本だけなのです。
耐久性にこれだけ差が出る最大の理由は、欧米の断熱が建物の外側から断熱する方法、「外断熱」を施しているからです。先進国で内断熱が主流なのは、実は日本だけなのです。
内断熱工法 | 外断熱工法 |
内断熱は「コンクリートの内側に断熱材がある」ので、コンクリートの温度は外気の影響を受けるため夏季は熱く、冬季は冷たくなってしまいます! | 外断熱は「コンクリートの外側に断熱材がある」ので、コンクリートの温度は外気の影響を受けず、一年を通してみても大きな変化はありません。 |
工法 | 内断熱工法 | 外断熱工法 |
1.躯体保護 ※1 | 太陽日射による熱応力を生じ、コンクリート躯体が損傷する。 | 太陽日射による熱応力が微妙となり、コンクリート躯体が傷まない。 |
2.熱橋 ※2 | 冷熱橋となるため局部結露などの害を生じる。熱橋部分の断熱保護処理が施工上あるいは美観上困難であることが多い。 | 温熱橋となるため害は生じない。熱橋部分の断熱保護処理が容易であることが多い。 |
3.表面結露 | 暖房停止後の室温が低く、壁表面温度がさらに低くなるため結露しやすい。換気不十分な場合は、結露防止が不可能になる。 | 繰り返し暖房が使用されている部屋では、暖房停止時の壁表面温度が高く、また最低室温が高いので結露しにくい。 |
4.内部結露 | コンクリート躯体と断熱材の相互位置関係が間違っているため、断熱材の室内側に完全防湿層を設けない限り内部結露は防げない。 | コンクリート躯体と断熱材の相互位置が正しいので、室内側に防湿層がなくても結露しない。しかし外装材の種類によって断熱材と外装材の境面が結露するので、防湿層を設けたり、換気方法を利用する。 |
5.室温変動 | 室温変動は外断熱より大きい。特に暖房停止時の温度降下が大である。夏はコンクリートの蓄熱によってほてりで暑さを感じることがある。 | 室温変動は少ない。特に暖房停止時の温度降下が少ない。室内側コンクリートの熱容量が働き室温の変動を妨げる。夏のほてりを防止する。 |
※1 躯体とは・・・建物の骨組み、強度にかかわる部分。(鉄筋コンクリート及び鉄骨部分)
※2 熱橋 (ヒートブリッジ)とは・・・断熱材の内と外を貫いて熱を伝達する部分。
アリビオシリーズはハイパール工法を採用
“断熱材は、構造体の内面に施工するもの”。この既成の常識が、実はRC建築の大きな欠点になっていました。「ハイパール工法」の、まさに独創とよびたいテクノロジー「外断熱工法」は、建物全体を躯体も含めてすっぽりと包み込む、まるで魔法瓶のような断熱工法。高い強度を誇る「DFパネル」だからこそできたこの「外断熱工法」は、内断熱では決して到達できない優れた断熱性を実現します。